2025年8月20日に1周年を迎えた、古都に佇むラグジュアリーリゾート<br>「バンヤンツリー・東山 京都」にて極上リトリート体験レポート

2025年8月20日に1周年を迎えた、古都に佇むラグジュアリーリゾート
「バンヤンツリー・東山 京都」にて極上リトリート体験レポート

静寂と洗練が織りなす、心ほどける非日常のひとときを。

ユネスコの世界遺産に登録された清水寺のすぐ側の高台に位置し、伝統的な日本建築とモダンエレガンスが調和したホテル「バンヤンツリー・東山 京都」。日本 – 独立系グローバル・ホスピタリティ・カンパニーであるバンヤン・グループによりバンヤンツリーのフラッグシップ・ホテルとして2024年8月20日に開業し、今年で1周年を迎えました。全52室のラグジュアリーな客室、人気のバンヤンツリー・スパ、そして2つの個性的なダイニングを備えたこの隠れ家的なホテルは京都で唯一、能舞台があり、東山・祇園地区のインターナショナルブランドホテルでは唯一、天然温泉の源泉を備えます。

京都・東山の静寂に抱かれ、まず迎えてくれるのは堂々たる門構え。門をくぐれば、世界的建築家・隈研吾氏が手がけた「オオヒサシ」が姿を現します。伝統の陰影と現代の洗練が交じり合うその空間は、まるで別世界に来たかのような雰囲気を感じます。秋には、紅葉が鮮やかに彩り、建築と自然が織りなす景色も見どころの一つに。

ホテルの中に入ると、太陽の光が降り注ぐ開放的な空間が広がり、窓越しに望む自然の景色と相まって、まるでバンヤンツリーの本拠地・東南アジアの風を一気に感じられます。ロビーは4つのエリアに分かれ、それぞれにリラックスできるインテリアを配置。個性豊かなアート作品がさりげなく空間を彩ります。これからの非日常の滞在への期待が高まります。

ゆったりとしたソファに腰を下ろし、まずはチェックイン。ロビーの一角にはお茶をたてるスペースがあり、京都ならではの抹茶と、バンヤンツリーのロゴ入りのお菓子をいただきながら、スタッフから館内の説明を受けます。立てたばかりの香り高いお茶を味わう時間は、海外からのゲストはもちろん、日本人にとっても特別で貴重な体験。旅の始まりから、心がゆったりとほどけるひとときを味わえます。

客室にはバンヤンツリーの柄入り浴衣が常備されていますが、今回は温泉付きのお部屋の宿泊特典として数種類の絵柄の中から浴衣を選ぶことができるとのことで、お気に入りの一着をチョイス。館内の割烹料理「りょうぜん」や大浴場へ向かう際など、滞在中のさまざまなシーンで着用できるため、着るたびに旅気分が高まりそうです。

誰にも邪魔されない、静寂の温泉ステイ
館内に52室ある客室は全6タイプに分かれており、すべてインテリアデザイナー・橋本夕紀夫氏のデザインによるもの。日本の伝統的な技法とモダンでナチュラルな要素を融合させ、大きなヒバの木のバスタブ、畳、天然木、金箔のアクセントなど、五感を刺激し、比類なきサンクチュアリを感じます。今回泊まらせていただくのは、客室にプライベート天然温泉が備わった『グランドONSENリトリート・ツイン』。窓の向こうに広がる東山の景色とともに、ゆったりと流れる特別な時間が始まります。

室内は畳仕様で、ラグジュアリーホテルでありながらも、旅館ならではの落ち着いた趣を感じられます。まず目に飛び込むのは、大きな窓の向こうに広がる「バンヤンツリー・東山 京都」の象徴的存在、能舞台。その景色を眺めながら窓際のソファに腰を下ろせば、ゆったりとした時間の中で訪れた人との会話も自然に弾みます。ベッドのデザインには名栗加工が施され、金箔があしらわれた装飾が光を受けてきらめき、印象的な存在感を放っています。畳、木の温もり、金箔の輝きが調和し、五感で楽しむことのできる贅沢な空間です。

バスルームは、大きなヒバの木のバスタブとレインシャワー付きのシャワーブースが一体となった贅沢な設計。ビューバスタイプのため、天然温泉に浸かりながら、窓の外に広がる能舞台を眺めることができます。入浴時には、3種類の中から選べる入浴剤で香りや温もりを楽しめるのも魅力です。今回、夜の入浴時も、能舞台をやわらかく照らす灯りが外景を優しく浮かび上がらせ、しっとりと落ち着いた雰囲気の中で、心も体もゆったりとほどけるバスタイムを満喫できました。

贅沢に五感を研ぎ澄ますスパタイム

客室に荷物を置いて向かったのは『バンヤンツリー・スパ』。バンヤンツリー・スパでは、日本の伝統的な癒しとバンヤンツリー独自のセラピー技術を融合させた、心や精神を含めたホリスティックな体験ができます。

タイでは、曜日ごとに色や仏像が定められており、自分が生まれた曜日の色を身につけたり、お寺でその曜日の仏像に手を合わせることで幸運を呼ぶ習慣が深く根付いています。この考え方を取り入れたのが、バンヤンツリー・スパのウェルカムドリンク。カウンセリング時には、曜日ごとのカラーに合わせたドリンクを楽しむことができます。今回は曜日カラーがオレンジだったため、さわやかなオレンジ×ジンジャーの一杯をいただきました。香りと味わいが五感に心地よく広がり、スパ体験の幕開けにふさわしいひとときでした。

今回体験したのは人気のフルボディマッサージ60分コース。施術の強さは5段階から選べ、手と親指で圧をかける中圧の「Balinese」と、肘を使った強圧の「Deep Tissue」を体験。妊娠中の方(4か月~9か月)、お子様(7歳以上)、ご高齢の方には、やさしい圧で行う「Gentle Touch」の施術も用意されており、すべてのお客様が安心してスパを楽しめるよう、細やかに配慮された仕様になっています。

オイルは、全バンヤンツリー共通の「ブラックペッパー&ラベンダー」と「イランイラン&ゼラニウム」の2種類が用意されています。世界共通のクオリティと香りで統一されているため、安心して施術を楽しめるのも魅力のひとつです。ほのかに広がる香りが、心と体をゆっくりとほどき、スパ体験をより豊かに演出してくれます。

施術は足元からゆっくりとスタート。中圧の「Balinese」は、それほど強くないと思っていましたが、凝り固まった部分には驚くほど効果的で、じんわりとほぐれていく感覚がとても心地よく。リラックスしながら、身も心もとろけるような至福のひとときを味わうことができました。

中~強めの深い圧で、ストレスや緊張した筋肉の回復を促す「Deep Tissue」は、エルボーを使ったメニューとなっており、オリジナルアロマが香る贅沢な空間の中で、普段なかなか労わることのできない部分までしっかりとケアしてくれます。これは旅の疲れも癒してくれること間違いなし。

今回は一人ずつ施術を受けましたが、大切な人と一緒に贅沢なスパ体験ができるダブルルームもおすすめです。

季節の移ろいを味わえる、割烹料理「りょうぜん」での贅沢時間

割烹料理「りょうぜん」では、能舞台と東山の自然を眺めながら、洗練された和食割烹の味わいを堪能できます。料理長のこだわりは、旬の食材を最もおいしいタイミングで楽しんでもらうこと。そのため、メニューは毎月一度更新され、訪れるたびに新たな発見と感動が待っています。何度でも足を運びたくなる、贅沢な食の体験です。

本日のおしながきは、かわいらしい封筒の中に収められていました。こうした少し遊び心のあるデザインは、目にするだけで心が弾み、料理をいただく前から特別な時間が始まることを感じさせてくれます。

最初に運ばれてきたのは、季節の食材と京都ならではの調味料を使った7種の前菜。ひとつひとつの器や盛り付けからも、京都の風情や職人のこだわりを感じられ、目でも舌でも季節の彩りを楽しむことができました。

腕ものとして冬瓜が入ったコーンスープは、舌触りが滑らかでコーンの素材の味をしっかりと生かした上品な味わいでした。

涼しげな見た目の器に盛り付けられたハマチと鯛。醤油麹と玉葱ドレッシングでいただくのはとても新鮮でした。

米沢牛イチボは脂肪が均一に入り、すっととろけます。甘みのある脂と赤みの旨みのバランスが絶妙で、こちらも3種の薬味がアクセントを添える一皿です。

焼茄子、小芋、ペコロスなどが入った一品は、どの食材も胡麻クリームのソースと相性抜群。

鮎と新生姜のごはん。釜で炊かれたごはんは、香り豊かで一口ごとに季節を感じさせます。取り分けていただくスタイルも趣があり、食卓のひとときがより特別なものに。また、余ったごはんはおにぎりにして部屋へ持ち帰ることもできるなど、細やかな気遣いに心が温まります。

デザートのわらび餅でディナーを締めくくり、大満足の美味しい時間を過ごせました。

今回ディナーと共に京都府にある松井酒造が手がける「神蔵」をいただきました。フルーティーな味わいで、舌の上でしゅわしゅわと微炭酸のような感覚が楽しめ、ついつい杯が進む日本酒です。

夜を彩る「BAR RYOZEN」で過ごす大人のひととき

わずか20席の隠れ家的なバー「BAR RYOZEN」では、選りすぐりの日本酒や独創的なカクテルを楽しむことができます。シグネチャードリンクはどちらも見た目にも鮮やかなスッキリとした味わいで、他にも県外にはあまり流通しない希少な日本酒を含む、30種類以上の京都地酒やプレミアム日本酒が揃い、テイスティングセットでお気に入りを見つけるのも、食事前に軽く一杯、大人の贅沢な時間を過ごすのにもぴったりの空間です。

東山の自然と街を感じる、特別な朝時間
「バンヤンツリー・東山 京都」は、清水寺や高台寺まで徒歩10分圏内の東山観光エリアの中心・霊山(りょうぜん)に位置しています。高台にあるため、京都市内を一望できる絶景が広がり、早朝の柔らかな光に包まれる景色は格別です。この立地だからこそ、静かな街並みや寺院をゆったり巡りながら、心と体をすっきり目覚めさせる贅沢なひとときを過ごせます。

今回は、朝6時から拝観できる清水寺へ。ピークタイムを避けて訪れたため、普段、修学旅行生や観光客で賑わう清水寺界隈が嘘のように、静まり返った境内をまるで独り占めするかのようにゆっくり巡ることができました。誰も歩いていない石畳の道や階段も趣があり、自分だけの特別な時間を楽しむことができました。夏の朝、まだ涼しさが残る時間帯に朝食前のお散歩として、是非周辺を散策してみては。

清水寺から戻った後は、大浴場へ。朝イチの時間帯には他に誰もおらず、贅沢に一人で過ごす静かなひとときを満喫できました。柔らかな光と静寂に包まれた空間で、贅沢な朝の時間でした。

日本の四季と風情を感じる、特別な朝のひととき

朝食は、小鉢が美しく並ぶボックス型の和食スタイルで提供。連泊されるお客様向けに、和朝食は2パターン用意されており、今回は両方をいただきました。お豆腐を使った料理や鯛の煮付け、出汁巻きなど、和の味わいをしっかり感じられる品々が並び、ほっこりとした朝のひとときを楽しめます。もうひとつは、ちりめん山椒や漬物、もろみ味噌がラインナップされた朝食をいただきました。京都産の薬味を使った品々は1日の始まりにふさわしい、胃に優しく繊細で上品な味わいで、どれから食べようかと迷う楽しみも小鉢の醍醐味です。

朝食と一緒にいただいたのは、高知県安芸市でつくられた「ハッピートマトじゅーす」。濃厚な味わいで、朝からたっぷりリコピンを吸収できるのもうれしいポイントです。さらに、『ウェルビーイング』タイプに宿泊すると、宿泊者限定で精進料理も楽しめるなど、健康と心に寄り添った朝食体験が用意されています。

国内外から多くの観光客が訪れる人気スポット、清水寺のすぐそばにありながら、喧騒を離れて静けさの中で心身ともにリラックスできる「バンヤンツリー・東山 京都」。1周年を迎え、特別な宿泊パックも発売がスタートしました。記念すべきタイミングに訪れて、贅沢な滞在を体験してみてはいかがでしょうか。

【バンヤンツリー・東山 京都】
住所:〒605-0861 京都府京都市東山区清閑寺霊山町7
電話番号:075-531-0500
公式サイト:https://www.banyantree.com/?noRedirect=true
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/banyantreehigashiyamakyoto/

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